布帛生地の水通しの仕方!水に浸けるだけでは意味がない?!
水通しってよく聞く言葉だと思うんですけど、実際どうやったらいいのかなぁって思ってる方も多いと思うんですよね。
前にニット生地の水通しの仕方をお話ししましたが、今回は伸びない生地(布帛)のやり方です。
布帛も基本は、ニット生地と同じ水通しの仕方をしているんですが、ニット生地に比べてシワになりやすいので、シワになりにくい方法も合わせてご紹介していきますね^^
基本、縫製後に洗濯機で洗うものなら、水通しも洗濯機でやってしまいます。
布帛生地の水通しの仕方
1. 生地を洗濯ネットに入れる
丁寧に畳まず、いったん生地を広げてクシャっとネットに入れます
キレイにたたむと水が浸透しにくいです
2. いつもの洗濯コースをセットする
洗剤・柔軟剤も入れてOK!
脱水は一番短い時間にセットしてください
3. 干す
切り口が横になるように(耳が縦)干す
大きなしわを伸ばしながら真っすぐに干します
私は何メートルもいっぺんに水通しをするので洗濯機を使ってやることが多いです。
脱水の時間を短くするとシワは軽減しますよ。
次にご紹介するのは洗濯機を使いたくない時や、生地が小さい時にやっている方法です。
シワになりにくい水通しの仕方
1. 生地をたたみます
生地を何度も折り畳むと中に水が入りにくいので、たたみ方にもポイントがありますよ^^
それは屏風畳(びょうぶだたみ)と言うたたみ方です。
同じ幅で折り返しながらたたむ方法です。
2. 水に浸す
畳んだ生地が入る位の大きさの容器に水を貯めます。
生地が大きいときは、洗面台に直接水を貯めたり、洗濯機を少ない水位に設定してやってもいいですね。
1~2mの生地だったら洗面台に水をためるのが手軽で良いと思います。
衣装ケースを使ってやっているという人もいますよ^^
3. 生地に水を浸透させる
優しく押し洗いする時のように、生地を押して中に水を浸透させます。
屏風畳をしているので、間に手を入れて水を行き渡らせるようにしてください。
普通のたたみ方をしていると、中に手を入れてっていうことができないので、屏風畳はしてくださいね!
4. 時間をおく
十分水が行き渡ったらそのまま1時間位放置します。
5. やさしく水を切る
1時間たったら水を切るんですが、雑巾を絞るようにぎゅっとすると生地がよれてしまうので、優しく手のひらで押しながら水を切っていきます。
もし生地が大きくて水切りが大変な時は洗濯機で脱水をかけます。
この時に普段と同じように脱水をかけてしまうと生地がよれてしまうので、たたんだままネットに入れ脱水を弱くかけます。
脱水の回転がトップスピードになってから10秒位でスイッチを切ります。
そうすると、滴ってこない程度に脱水ができているはずです。
脱水が強いか弱いかで、シワの多さがかなり変わってきますので要注意です!
6. シワを伸ばして干す
物干しざおに生地を広げて掛けます。
軽く横に引っ張りながら大きなシワを伸ばしましょう。
もし広げてかけられないようでしたら、生地幅を半分に折って耳をそろえた状態でかけてください。
あとは乾けば水通しが完了です!
布帛生地の水通しの仕方まとめ
畳んで水につけただけでは、外側は濡れていても中は濡れていないと言うことがよくあります(>_<)
綿素材の生地を水に入れて1時間放置したことがありましたが、中心の生地は少しも濡れていないということがありました。
水通しはたたんだ生地の中まで水が浸透していることがポイントです。
コツをつかめば簡単ですのでぜひやってみてくださいね♪